
つくり手を訪ねて / 地酒・酒蔵
千福(三宅本店)
1856年創業、呉を代表する地酒「千福」の蔵元。日本酒に加えジンやウイスキーなど新しい酒づくりにも挑む、守るために変える老舗です。
- 生産地
- 呉市本通
- 主なつくり
- 地酒・日本酒
- 創業
- 1856年(安政3年)
プロフィール
つくり手の物語|170年の暖簾を、守るために変える
1856年創業の三宅本店ですが、その歩みは「昔から同じことを続けてきた歴史」ではありません。戦争による焼失、設備の再建、酒類市場の変化——時代ごとに環境が変わる中で、その都度、新しい選択をしてきた企業です。その流れを現在につないでいる一人が、家業を継ぐ立場の三宅清史さんです。
三宅さんは酒造りだけでなく組織やマネジメントも学び、新商品やコラボレーションなど従来の酒蔵の枠に収まらない企画を進めてきました。社内には新しいアイデアを生み出す仕組みをつくり、若い感覚を事業に取り入れています。
老舗という言葉には「変えないこと」が価値のような印象があります。しかし三宅本店が大切にするのは、守るべきものと変えるべきものを分けて考えること。変えてはいけないのは味へのこだわりと品質への責任。一方で、商品・売り方・届ける相手・組織のあり方は時代に合わせて変えていく。中心にある問いは変わりません——「歴史があるから選ばれるのではなく、今飲んでおいしいから選ばれるか」。170年近い暖簾は、守るだけでは残らない。守りたいものがあるからこそ、変えるのです。
「千福」とは
「千福」は、瀬戸内の水と米から生まれる、飲み飽きしない食中酒として親しまれてきた呉の地酒です。純米酒から大吟醸まで幅広く、贈答用の化粧箱入りラインナップも充実しています。呉市内には三宅本店のほか、雨後の月(相原酒造)・宝剣(宝剣酒造)・華鳩(榎酒造)など複数の酒蔵があります。
こだわり
- 瀬戸内の水と米 ── 土地の素材を生かした酒づくり。
- 食中酒としての設計 ── 瀬戸内の魚介や和食を引き立てる、主張しすぎない味わい。
- 老舗の技と改革 ── 長い歴史で培った技術を土台に、時代に合わせた挑戦を続けています。
地域との関係
「千福」は呉の歴史とともにある地酒です。大和ミュージアムにちなんだ商品など、呉のまちを感じられる酒も手がけ、観光や土産としても親しまれています。土地の物語ごと贈れるのが、呉の地酒の魅力です。
インタビュー
呉の地酒で有名な銘柄は?
1856年創業の三宅本店が醸す「千福」が、呉を代表する地酒として広く知られています。ほかに雨後の月(相原酒造)、宝剣(宝剣酒造)、華鳩(榎酒造)なども呉の酒蔵です。
贈り物にはどれを選べばいい?
迷ったら化粧箱入りの純米大吟醸や大吟醸が定番です。相手の好みが分からないときは飲み比べセットも失敗しにくい選択。まず相手がお酒を飲むかを必ず確認しましょう。
日本酒の保存・賞味期限は?
火入れした酒は冷暗所で比較的日持ちしますが、生酒は要冷蔵・早飲みが基本です。賞味期限ではなく製造年月で管理されるため、届いたら早めに楽しむのがおすすめです。
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