
つくり手を訪ねて / みかん農家・柑橘産地
大長みかん(豊町大長の柑橘産地)
明治期から続く県内随一の柑橘産地。急斜面の段々畑と海からの反射光で、コクのある甘さのみかんを育てるつくり手たちがいます。
- 生産地
- 呉市豊町大長(大崎下島)
- 主なつくり
- 大長みかん・レモン
- 創業
- 明治35年(1902年)〜
プロフィール
つくり手の物語|「黄色いダイヤ」を育てる島
秋から冬にかけて島を歩けば、急斜面の段々畑が黄色く染まります。100年以上受け継がれてきた大長みかんは、瀬戸内を代表する柑橘ブランドのひとつです。
長く続いてきたブランドには、重圧もあります。生産者の小林時雄さんは報道取材の中で、「大長」という名前があることで、おいしくて当たり前と思われているのではないか——という趣旨の思いを語っています。先人が築いたブランドは、大きな財産であると同時に、品質を守り続ける責任でもあるのです。
近年は猛暑など気候の変化も影響します。実が小ぶりになる年でも、糖度と酸味のバランスを見ながら収穫時期を判断し、選果し、産地として一定の品質を届ける。そこには、一年単位ではなく何十年という時間で畑を見る農業の感覚があります。農家の高齢化、後継者不足、急傾斜地での重労働——課題は小さくありません。それでも毎年秋になれば、島はまた黄色く染まります。大長みかんを食べることは、その景色を守り続ける人たちの仕事を味わうことでもあります。
大長みかんとは
大長みかんは、コクのある深い甘さが持ち味の温州みかんです。「黄金に輝く島」とも表現される産地の風景そのものが、この柑橘のブランドを支えています。
- 味わい ── 深みのある甘さに、ほどよい酸味。小ぶりでも味がのりやすいとされます。
- 品種 ── 温州みかんが主力。近年はレモンなど他の柑橘づくりも広がっています。
- 旬 ── 冬が中心で、収穫は2月下旬ごろまで続きます。
こだわり・産地の環境
- 急斜面の段々畑 ── 水はけと日当たりのよい傾斜地を開墾した畑。
- 海からの反射光 ── 太陽・空・海の三方向から光を受ける、島ならではの栽培環境。
- 温暖な瀬戸内気候 ── 柑橘づくりに適した気候風土。
地域との関係
大長を含む豊町・大崎下島は、JA広島ゆたかのもとで柑橘産地として発展してきました。動力式の柑橘選果機の導入やみかん加工など、先進的な取り組みの歴史も持つ地域です。みかんは、島の暮らしと風景をまるごと感じられる贈り物になります。
インタビュー
大長みかんの旬はいつですか?
冬が中心で、収穫は2月下旬ごろまで続きます。ギフトにする場合は出荷時期・配送可否を確認して選びましょう。
みかんをギフトで贈るときの注意は?
生鮮品なので日持ちは長くありません。届いてから食べ切れる量を選び、配送日や不在時の受け取りにも配慮を。日持ちする加工品やジュースを選ぶ方法もあります。
みかん以外の柑橘もありますか?
はい。近年はレモンへの転作も進み、レモンやその加工品も産地の特産になりつつあります。
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