
つくり手を訪ねて / 柑橘農家 × パン屋
L'S BAKERY(黒田佑さん・麻衣さん)
柑橘農家とパン屋を兼業する夫婦のつくり手。自家栽培のレモンや蒲刈産の藻塩を使い、島の食材をそのままパンとお菓子に焼き込みます。
- 生産地
- 上蒲刈島(呉市)
- 主なつくり
- パン・柑橘
- 創業
- 2019年(移住)
プロフィール
つくり手の物語|畑を守りながら、パンを焼く
黒田佑さんには、ずっと心に残っている場所がありました。父方の祖父母が暮らしていた瀬戸内の島です。子どもの頃、長期休暇のたびに島を訪れ、山を走り、海で泳ぎ、祖父の柑橘畑で過ごした。その記憶は、東京でパン職人として働くようになっても消えませんでした。
やがて佑さんは、自分のパン屋を持ちたいという思いと、祖父の柑橘畑を守りたいという二つの気持ちを、一つの生き方に重ねます。2019年に上蒲刈島へ移住し、のちに妻の麻衣さんも島へ。畑で育てたレモンをパンや菓子に使い、蒲刈の藻塩を商品に取り入れる。農業で得た素材がパンにつながり、パンを目当てに訪れた人が島や柑橘農業を知る——二つの仕事が互いの価値を高め合っています。
夫妻が見ているのは、自分たちの店の繁盛だけではありません。人口減少が進む島で「移住しても仕事をつくれる」という実例になりたい。畑を守ることは風景を守ること。店を開くことは、島に人が訪れる理由を一つ増やすこと。その日々の積み重ねが、島で暮らす未来の選択肢を少しずつ増やしています。
こだわり
- 島の食材を生かす ── 自家栽培のレモン・柑橘や、蒲刈産の藻塩をパン・菓子に使用。
- 畑からの一貫性 ── 育てる人がそのまま焼く、畑とパンがつながったものづくり。
- 持続可能な農業 ── 手作業の草刈りや土づくりなど、次の世代につなぐ農地の手入れも。
代表的な品
- 自家栽培レモンのレモンパイ/蒲刈産藻塩を使ったパン など。
- 島の食材の物語ごと楽しめるのが、L'S BAKERYの魅力です。
地域との関係
黒田さん夫妻は、「移住者の成功例になりたい」という思いを持つつくり手です。柑橘農家とパン屋という二つの仕事を島で形にすることで、島に来る人を増やし、耕作放棄地の再生にもつなげようとしています。
インタビュー
お店で買えますか?
週末を中心に地域の施設などで販売してきたほか、自身の農地内での店舗づくりも進めています。店舗の開業状況・営業日は変動するため、最新情報は公式SNS等でご確認ください。
どんなところが特別なの?
自家栽培の柑橘や島の藻塩など、つくり手が育てた・選んだ島の食材を使っている点です。畑からパンまでが地続きの、島ならではのお菓子・パンです。
ギフトに向きますか?
焼き菓子は比較的日持ちし、贈り物に向きます。生パンは日持ちが短いため、贈る際は消費期限と配送方法を確認しましょう。
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